こんにちは。マジックおじさんのトニーです。
「まずは3つのマジックを覚えましょう」の、いよいよ3つめのマジックの紹介です。
前回お話ししましたが、お客さんは次々と不思議なものを求めてきます。次から次へと次第にしつこい味付けになっていくようなものです。
マジックの初心者が、最後にあっと言わせるマジックとは何か?
それは「ひっくり返るトランプ」です。
<流れを簡単に説明します>
1組のトランプを使います。
- お客さんにトランプを1枚引いてもらって、それを覚えてもらいます。
- マジシャンは後ろ向きに立っていて、後ろ手に持っているトランプの山へ、覚えたトランプを戻してもらいます。
- マジシャンは前へ向き直ります。
- おまじないをかけてから、テーブルの上にトランプを広げると、お客さんの選んだトランプだけひっくり返っています。
<準備>
ありません。
<やり方>
→流れをよく読んでくださいね。
- トランプを両手に広げ、お客さんに1枚引いてもらいます。
- そのトランプを覚えてもらっている間に後ろを向きます。そしてすぐに山の一番下をひっくり返し、次にトランプ全体をひっくり返します。
(トランプのいまの状態は、一番上が裏向きで残り全部表向きになっています)。
後ろ手に持った山に、お客さんが覚えたトランプを戻してほしいといいます。
戻してもらう時、山をきっちり揃えて持ちます。
- 戻してもらったらマジシャンは前に向き直るのですが、一番上のトランプをひっくり返しトランプの山全体をひっくり返します。
お客さんから見て、山に戻してそのままのように見えないといけません。
- お客さんの覚えたトランプは、もうひっくり返っているのですからこれ以上なにもすることはありません。ですが、お客さんはそれを知りません。
なので、ここで難しいことをアピールしたり、おまじないジェスチャーをしたりします。
そして、テーブルの上にトランプを「表向きに」広げます。
「1枚ひっくり返っているのがありますね。これがお客さんのでしょうか?ちなみになんのトランプを引きましたか?」と聞き、ひっくり返して、お客さんの覚えたトランプだということを示します。 ひっくり返って現れるという強烈な現象ですので、ぜひ挑戦してほしいですね。
これで、3つのマジックを覚えました。
次の回では、練習方法などについてお話したいと思います。
「うわあ、練習すんのかよ!」と思うかもしれませんが、上手に見せるためには大切です。
悪い言い方をすれば「お客さんを手玉に取るためには、正しい考え方と練習は必要です。
正しい考え方と言っても、たいして難しい話ではありません。気楽に読んでほしいな、と思います。